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2024年6月19日 梅雨のジメジメに要注意

こんにちは!愛玩動物看護師の萩原です!

だんだんと夏を感じられるお天気や気温になってきましたね🌞わんちゃん達にとっては気持ちよくお散歩できる貴重な季節、いつもとは違うお散歩コースを歩いてみるのもいいかもしれませんね😊

我が家の愛犬モナちゃんは先日のお散歩でお気に入りの木の枝を見つけたらしく「持って帰ります!!」とウキウキでしたがさすがにご遠慮願いました(笑)

さて、夏が近づくにつれて気を付けていきたいのは『熱中症』...はもちろんなのですが暑くなる前の梅雨☔にも気を付けていきたいことが潜んでいます...‼

今回はジメジメとした梅雨に多い【外耳炎👂】についてお話したいと思います。

 

まずは、なぜ梅雨の時期に外耳炎になりやすいのか?

ワンちゃんのお耳の中には、もともと常在菌である『マラセチア』という真菌が住んでいます。一定数いることは特別大きな問題ではありませんが、この菌が大量繁殖することでお耳が汚れたり痒くなったり、赤く腫れてしまったりと様々なトラブルを引き起こしてしまうのです( ノД`)

その菌が大量発生する条件が湿度、まさに梅雨☔

更に垂れ耳の子は立ち耳の子よりも耳穴に蓋をしているようになっている為、外耳道への通気性が悪いので湿気が多いこの時期は特に痒みを引き起こしやすくなりますので注意が必要です。

トリミングや動物病院に行った際は、是非お耳付近やお耳の中の毛をスッキリとさせ通気性を良くしてあげましょう!

 

では次に外耳炎の症状とはどんなものなのか?

ワンちゃんの行動に出てくるものとしては

・お耳を足で搔く

・頭をよく振る               

といったお耳を気にする様子が挙げられます。

また飼い主様がワンちゃんと一緒にいるときに気になってくるものとして

・お耳の中が赤い、または腫れている

・お耳の臭いが気になる

・お耳の中に茶色、または黒色、黄色などの汚れが多くついている

といったものが挙げられます。

更にお耳を気にするあまり、自身の爪でお耳を傷つけてしまったり頭を振ることでお耳全体に強い衝撃・負荷が加わり耳血腫といった耳介(耳たぶ)が腫れてしまう原因にもなります。日常生活の中でふと気になる、思い当たる様子がありましたら、早めの受診をお勧めいたします!

 

最後にお家でもできる日常ケアについてご紹介します!

外耳炎の治療はお耳の中を綺麗にするところから始まります✨お耳の中をお掃除で綺麗にしてから専用のお薬(お耳の状態によっては飲み薬を処方する場合もあります)を入れるなどの治療をして治していきます。

ですが中には病院や他の人が苦手で病院に連れ行くことがストレスになってしまう子もいると思います。大きくストレスがかかってしまうと体調を崩してしまいますし、愛犬ちゃんにはなるべく嫌な思いはしてほしくないですよね…。

そこで!お耳の中を綺麗にするための『動物病院専用の洗浄液』をご紹介します!

ホームセンターやペットショップで販売されているものも洗浄効果は期待されますが、「動物病院専用の洗浄液」は薬剤成分が配合されている為、高い洗浄力で耳垢を洗い流すだけでなく、耳の中の常在菌バランスを整えてくれる作用がある等、外耳炎の再発を予防してくれます!

「拭き取るだけで綺麗になるならウェットティッシュでも大して変わらないんじゃないの?」

と思われる方もいると思います。萩原も昔はそう思っていました…ですがお水だとお耳の中に残った水分が菌を増殖させて常在菌バランスを崩してしまい逆効果になってしまうのです。

実際、愛犬のモナちゃんも外耳炎を患っていましたがお家でのお耳掃除をウェットティッシュから「動物病院専用の洗浄液」に変えてからの方が格段に治りが早くなり、今では汚れも臭いも痒みも落ち着きを取り戻して過ごしています😊また、看護師、患者さまの両方の立場からもアルコール不使用で低刺激なため普段使いにも安心だなぁと思えました。

また、冒頭でお話ししたように外耳道への通気性も大事な予防の一つとなりますのでトリミングに行った際は是非お耳付近、お耳の中の毛をカットしてスッキリとさせ通気性を良くしてあげましょう!

 

これで外耳炎のお話は以上となります!

まずはお家のワンちゃんのお耳チェック👂から始めてみましょう!

上記の症状に当てはまるかも…?と思った方はお気軽にご相談、ご連絡ください。

早期発見からの予防、治療でお耳を清潔に保ち梅雨~夏に備えましょう🌞